トレランス(絶対許容差)を変えながらモデリングする


小さな日用品などのモデリングは、テンプレートで、「ミリ単位のSmall Objects」からはじめるように教える本、教える人が多いと思います。

この場合、絶対許容差は 0.001mmです。

絶対許容差は、3D-CADでは重要な考えです。( 3D-CGにはありません。 )

もちろん、0.001mmでOkですが・・

サーフェスモデリングをおこなうとき、絶対許容差を最初は、0.1mmくらいで始めてみてください。

そのかわり、トレランスをかえると、やり直しが発生すると思います。(≧▽≦)

しかし、デザインの初期段階では、トレランスの設定にかかわらず、やりなおし、修正を繰り返します。

トレランスを変更したときに、やりなおさなくてはいけない部分、(あるいは、やりなおさなくてもいい部分)

というのがあります。

(やりなおす=分解して再度結合してみて、結合できないエッジを境界としている面)

次のように目的にあわせて、3段階でトレランスを設定してモデリングしてみることがあります。

コンセプトや大きな面構成の検討 (トレランス=0.1mm)
フィレット加減の検討、ケミカルウッドなどのモデリングマシン加工 (0.01mm)
精密金型仕上げ。(0.001mm)

CADだと0.01mmの隙間も拡大してみえてしまいますが、DIYのモデリングマシンでは、分解能は0.001mmあるものでも、機械の精度で0.01mm 以下をだせるものは「ない」んじゃないかな、と思います。

 >> だんだんと、面粗さ、公差、JIS、製図、測定の内容になってきますが、それはさておき・・

大きなフィレットを意匠とする場合は、コンセプトで表現すべきところですが、
(ライノが苦手とする)小さなフィレットは、かけても、かけなくても、遠目にみた感じとしては、同じ印象を得ることができます。
この時点で、パーティング部分や強度計算などの製造品質コスト要件にあわせたエンジニアリングも、ひとまず、ざっくり、おこなっておくことをおすすめします。

絶対許容差(トレランス)は、いろんなコマンドに影響をあたえています。
0.1mmのトレランスで、モデリングがどうなるか、一度試してみてください。

「データの品質上、モデリング中にトレランスを変えてはいけない」、とおっしゃる人もいます。
私は、トレランスを大きくしたり、小さくしたりして、日々モデリングをしていますが、
最終チェックの段階で、トレランスをあたえてポリサーフェスを全分解して再結合して、オープンエッジのチェックをおこなえば、いいんじゃないかな、と気楽に考えています。

異なるいくつかの業界(*1)のコンセプトモデリング、NC加工、金型のお手伝いをしていますが、どれも、いまのところその方法が問題になることはありません。

(*1 自動車部品、機械、家電、日用品、遊具、ファッションマネキンなど )